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報道と書評 目次

■大阪市今昔写真集 東南部版

2009月12月15日発行 監修/石浜紅子

■大阪市今昔写真集 西南部版

2009年9月18日発行 石浜紅子/監修

■保存版 知多巡礼紀行

2009年7月3日発行 知多四国霊場会/監修

■名古屋情熱時代

2009年2月28日発行 元名古屋タイムズ編集局スタッフ/編

■岩倉・西春日井今昔写真集

2009年2月21日発行 林董一/監修

■京都市今昔写真集

2008年12月12日発行 白幡洋三郎/監修

■澤田久夫写真集 奥三河物語

2008年6月30日発行 鈴木冨美夫/監修・執筆

■名古屋今昔写真集

3巻:2008年3月1日発行 林董一/監修

2巻:2007年12月25日発行 林董一/監修

1巻:2007年10月25日発行 林董一/監修

■西尾張今昔写真集

2007年2月28日発行 林董一/監修

■三重県絵はがき集成

2006年12月13日発行 西川洋/監修

■小説 二葉御殿

2006年11月3日発行 西尾典祐/著

■西三河今昔写真集

2006年7月21日発行 新行紀一/監修

■淡路島今昔写真集

2006年2月28日発行 『淡路島今昔写真集』刊行会/監修

■伊賀秘蔵写真帖

2005年12月30日発行 『伊賀秘蔵写真帖』刊行会/監修

■島根県の歴史街道

2006年2月14日発行 池橋達雄/監修

■東三河今昔写真集

2005年7月15日発行 大林淳男/監修

■わが街 ビルヂング物語

2004年12月7日発行 瀬口哲夫/著

■塩の道 旅日記

2004年11月25日発行 柄澤照文/著

大阪市今昔写真集 西南部版

■大阪市今昔写真集 西南部版(監修/石浜紅子 定価9,990円)

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【2009
年(平成21 年)9 月26日 産経新聞-大阪市内版】

戦後の昭和と現在 同じアングルで200景
  戦後から昭和40年代にかけての大阪と現在の大阪を対比できる「大阪市今昔写真集」(第一巻=西南部版)が出版され、話題を呼んでいる。収録されているの は中央区(旧南区)、浪速区、西区、港区、大正区、西成区、住之江区。地元の住民や大阪市史編纂(へんさん)所などの協力で写真を収集した。
 写真集では、同じアングルから撮影した200景の写真が当時と現在を比較でき、街の変遷が分かるようになっている。
  200景のなかには、粟おこしの老舗「二ツ井戸津の清」(旧南区、昭和40年ごろ)、大阪球場(浪速区、昭和38年ごろ)、第2室戸台風直後に災害救援物 資が山積みされた港区役所(港区、昭和36年)などがある。このほか、天神祭の船が行く道頓堀や今宮戎のにぎわい、ままごとをするおかっぱ頭の少女など約 150点の写真で当時をしのぶことができる。
 同書を出版した樹林舎(名古屋市)の山田恭幹編集長は「活気にあふれ、人も町も輝いていた時代の大 阪を思いだしていただけると思います」。監修にあたった「なにわの海の時空館」の石浜紅子館長は「さりげなく手を伸ばせばそこにある個人の目の歴史を、本 書を通し思いだしてもらえたら」と話している。
 B4判、9990円。第2巻「東南部版」、
3巻「北部版」も順次配本の予定。


保存版 知多巡礼紀行

■保存版 知多巡礼紀行(監修/知多四国霊場会 定価9,975円)
 
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【2009 年(平成21 年)7 月30日 毎日新聞】

知多四国霊場会 200年の歩みを出版 信仰者の心、観光も織り交ぜ
 昨年、知多四国霊場開創200年を迎えたのを記念して、知多四国霊場会は200年の歩みをつづった本「保存版 知多巡礼紀行」を出版した。200年史編さん委員会委員長の長谷川実彰・大智院住職は「寺の歴史だけでなく、信仰した人々の心や地域の観光なども織り交ぜて編集した」と話す。本は7章からなり、1~6章は東知多北部、東知多中部など地域ごとにまとめ、霊場88カ所と開山所3カ所、番外札所7カ所を紹介。写真はフリーライターの内藤昌康氏が担当し、約700枚を掲載した。まちの様子や人々の暮らしぶりが分かる写真をふんだんに取り入れている。寺周辺の地図もある。
 最後の7章は、知多四国霊場の歴史を分かりやすくまとめた。霊場に関する用語集、お参りの仕方やマナーなども記され、巡礼者に便利な本になった。
 また初版限定で「巡礼道地図帳」を別冊付録として付けた。失われつつある江戸時代の「知多四国弘法道」を知多四国こうぽう道保存協力会の利根昭平代表が15年かけて踏査したルートや、道標などを記した。



【2009 年(平成21 年)7 月17日 朝日新聞】

巡礼のお供に充実の手引書
知多四国霊場開創200年を記念札所寺院など出版 歴史、見どころ写真で紹介

 知多半島を中心とした98の札所寺院でつくる知多四国霊場会が、霊場開創200年を記念し「保存版 知多巡礼紀行」(樹林舎)を出版した。各寺院の歴史や見どころなどを写真を交えて解説。資料として充実した内容で、巡礼者にも格好の手引書になる。寺院を所在地で分け、写真家内藤昌康氏の撮影で建物や境内を飾る季節の花などを紹介している。周辺地図とこぼれ話も掲載した。巻末には霊場の歴史解説と年表、関連用語集や寺院一覧を添えた。現在の地図に併記した別冊の「弘法道地図帳」が初版限定で付く。
 開創200年の昨年は、例年を大きく上回る15万人が訪れたという。200年史編さん委員長の長谷川実彰・大智院住職(61)は「地域のおかげで長く霊場が続いてきた。200年は半島の住民と歩んだ歴史」と地元に感謝する。巡礼道を20年以上調査し、別冊用に資料を提供した「知多四国こうぼう道保存協力会」代表の利根昭平さん(79)は「なくなっていく道を記録に残したいと自分用に作った調査メモが、本になるなんて照れくさい」と話す。



【2009 年(平成21 年)7 月15日 朝日新聞】

知多四国霊場に解説書 開創200年記念「巡礼の視点で」
 知多四国霊場の開創200周年を記念し、知多半島の各札所の歴史と巡礼道の風土を解説する書籍「保存版 知多巡礼紀行」(定価9975円、樹林舎発行)が刊行された。同霊場八十八カ所の番号札所などの寺院計98カ所で構成する知多四国霊場会が執筆・監修した。写真700枚を使い、遍路道の風景も紹介した。
 知多市南粕谷本町1丁目の大智院の住職で、同書の編さん委員長を務めた長谷川実彰さん(61)は「地域の人々とともに歴史を刻んできた。寺側の視点ではなく、巡礼者の視点から歴史をひもといた」と話す。巻末に、初心者向けの用語集を収録。本文にも丁寧にふりがなをふった。また、初版1500部限定で、「巡礼道地図帳」を付録につけた。関係者が15年かけて踏査した古道ルートが併記されており、道標や石碑の位置も記した。



【2009 年(平成21 年)7 月15日 読売新聞】

「知多巡礼」魅力1冊に
 知多四国霊場の各札所の歴史などを解説する本「保存版 知多巡礼紀行」が発刊された。知多四国霊場が昨年、開創200周年を迎えたのを記念し、同霊場八十八カ所の番号札所などの寺院98カ所で構成する知多四国霊場会が執筆・監修した。
 本は、200年の歩みをつづりながら、知多半島の風土の魅力などを、700枚の写真を使って紹介。巡礼するときに役立つ用語集も掲載したほか、初版1500部限定で、「知多四国の弘法道」を15年かけて踏査した古道ルートが併記されている実用的な「巡礼道地図帳」が付いている。編さん委員長で、大智院(知多市南粕谷本町)の住職長谷川実彰さん(61)は「この本を読んで、1人でも多くの人が知多四国霊場に興味を持ち、足を運んでくれたら」と話している。



AICHI NAGOYA 新次元・環境創生

■AICHI NAGOYA 新次元・環境創生()

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【環境緑化新聞 2009年8月15日】

環境共生社会を形創る
 本書は、著者である(株)創建、代表取締役社長の筒井氏が2007年から2008年に開催した創建CSRセミナー内容をまとめたものである。第一部では、『環境を基に「この国の形」を創る』をテーマに、流域・山里・都市について筆者の主張・提言が強く語られている。一軒、実現への難解さを感じるが、本書全体を通して、そう遠い話ではないのでは…と共感を覚える。
 第2部では、サスティナブルをキーワードとして、生態系、低炭素社会、都市交通、景観、森林管理、木造建築の伝統、自治体経営など、幅広く商会。専門家及び(株)創建の幹部社員による講演内容と、座談会によるそれぞれの立場からの意見交換は、今後の環境社会の課題解決に向け大きな期待を生む。
 第3部では、環境問題の指導的役割を担う大学教授の取り組みや提言、愛知名古屋での環境への取組みなどが紹介されている。充実した内容に読み応え十分な一冊である。

名古屋情熱時代

■名古屋情熱時代(編集/元名古屋タイムズ編集局スタッフ 定価4,980円)
 
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【2009 年(平成21 年)3 月28日 中日新聞】

昭和20年から30年代の名古屋 貧しくもたくましく
 新聞が発行された記憶を語り継ごうと、昨年10月に62年の歴史を閉じ休刊した名古屋タイムズ(名タイ)の元社員らが、創刊以来の写真を報道写真集にまとめ、「名古屋情熱時代」として出版した。昭和20~30年代の「街ダネ」を中心に260枚の写真が収められている。
 元社会部デスクの長坂英生さん(51)が、歴史の記録となる資料が散逸するのはしのびないと、会社と交渉し写真ネガなどの所有権を譲り受けた。仲間とともに名古屋タイムズアーカイブス委員会を設立し、4トントラック1杯分にもなる膨大な資料の整理を進めた。東山動物園で戦災を生き延びた象の歓迎を受ける子どもらや店をPRする「サンドイッチマン」など、貧しくもにぎやかな時代の一コマが切り取られている。

岩倉・西春日井今昔写真集

■岩倉・西春日井今昔写真集(監修/林董一 定価9,975円)
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【2009 年(平成21 年)2 月28日 中日新聞】

岩倉と旧西春日井 時代の変遷つづる写真集
清須の郷土史家編集 にぎわう商店街のどかな田園風景

 岩倉市と旧西春日井郡の時代の変遷でつづる「岩倉・西春日井今昔写真集」が名古屋市天白区の樹林舎から発行された。岩倉、清須、北名古屋市と豊山、春日町の3市2町を対象に昭和30~40年代を中心にした風景や行催事の写真と、現代の写真を対比し、地域の移り変わりを紹介している。
 B4判、148ページで掲載写真は、古い時代が約230点、現代の写真が約150点。テーマ別に分けて、公共施設など地域の象徴的な建物をはじめ歴史ある街道や橋、鉄道駅、にぎわう商店街、のどかな田園風景など地元の人たちに懐かしい光景を伝える写真を数多く載せている。
 江戸時代に清洲城下が名古屋へ移転した清須越、陸軍小牧飛行場として始まった名古屋空港など、地域を大きく変えた出来事や施設をコラムとして織りまぜた。編集に携わった清須市清洲、郷土史家の加藤富久さん(65)は「知らなかった他の地域の以前の姿も分かり、新しい発見も多く、郷土により興味がわく」と魅力を語る。

京都市今昔写真集

■京都市今昔写真集(監修/白幡洋三郎 定価9,990円)
 
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【2008 年(平成20 年)12 月13日 読売新聞地域版】

昭和の京風景再び 市電、商店街…260点写真集に
市制110年記念15日刊行

 京都市の昭和20~50年代の街の風景約260点などを収めた「京都市今昔写真集」が15日、樹林舎から刊行される。街中を走る市電や活気あふれる商店街、京都タワーが建つ前の京都駅付近の様子など、懐かしい光景がぎっしりと詰まっており、制作の佐々木高史氏(45)は「それぞれに思い入れがある〈昭和の風景〉に必ず出会えるはず」とPRしている。
 収録されている古い写真はいずれもー般の人らからの提供。街の歴史にかかわる出版物を手がける同社が今年、京都市が市制110周年を迎えたのに合わせて企画した。京都府書店商業組合(中京区)も協力し、写真は組合加盟の各書店を通じて5月から募集。-万数千点が集まったうち、白幡洋三郎・国際日本文化研究センター教授(都市文化論)が監修して約260枚を選んだ。紹介する写真はすべて現在の写真(約120枚)とも対比させ、その移り変わりが解説してある。
 昭和35年(1960年)頃に撮影された朱雀二条商店街(同区)の写真では、前掛け姿や買い物かごを抱えた多くの女性らがせわしく行き交い、当時の活気あふれる世相が浮かぶ。また、現在は順路となっていない寺町通を山鉾が巡行する昭和30年代の祇園祭の様子や今は懐かしい百貨店「丸物(マルブツ)」や郵便局の前でレトロな車が並び、牧歌的な雰囲気が漂う京都駅前の風景などもある。



【2009 年(平成21 年)2 月2日 山陰中央新聞】

民衆が見た昭和の風景 「京都市今昔写真集」刊行
 京都の街並みの移り変わりを、過去と現在の写真で比較しながら紹介する「京都今昔写真集」(発行・樹林舎)が刊行された。戦後から高度経済成長期をメーンに、市民から寄せられたスナップを中心に構成、都市化の軌跡とともに、民衆が見た懐かしい昭和の風景を生き生きと伝える。
 深刻な空襲被害を免れた京都は「戦前と戦後の間に都市景観上の断絶がほとんどない」とされるが、マンションなどの出現で愛宕山が見通せなくなった西陣、市電がなくなり一変した市内各所の風景は、近代化の波とともに織物など伝統産業の変化や住民の高齢化も映しだす。
 約350点の写真の中には、買い物かごを提げた前掛け姿の主婦らがせわしなく行き交う商店街の様子、外で元気に遊ぶ子どもたちの姿など、「古き良き昭和」を感じさせるものが数多い。監修した国際日本文化研究センターの白幡洋三郎教授は「千年の都の伝統と変容を写した写真は、われわれ一人ひとりの暮らしがどのように変化してきたのか、その実情を振り返る確かな記録」とつづる。

澤田久夫写真集 奥三河物語

■澤田久夫写真集 奥三河物語(監修・執筆/鈴木冨美夫 定価4,800円)
 
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【2008 年(平成20 年)7 月4日 毎日新聞県内版】

奥三河の昭和の暮らし撮影
懐かしい農村の原風景300点 故澤田さんの写真集出版

 設楽町を中心に、奥三河地方の昭和の暮らしを伝える写真集「奥三河物語」が樹林舎(名古屋市天白区)から出版された。奥三河の郷土史家、澤田久夫さん(1905~85)が地元で撮影した約300点を集めた。
 昭利10~40年代の里山の民俗を丹念に撮影し、懐かしい日本の農村の原風景の記録になった。▽自然のめぐみ▽くらしの歳時記▽戦争にゆれる村▽ふるさとの風景▽奥三河の心を訪ねて―の5章で構成。のどかな田舎の農村に戦争が与えた影響を写真で表現した貴重な史料も多い。託児所の紙芝居の写真は、若い男性が兵士にとられてしまったため、農村に残った子供たちやお年寄りだけが写っている。このほかには、防空演習や本土決戦に備えた竹やり訓練、金属供出、出征前の家族との記念撮影、遺族への慰安、兵士の墓地の清掃を終えた小学生、葬儀の様子などの写真がある。戦争へ至る経緯などを、わかりやすい文章で説明している。
 澤田さんは教員を退職後、村史や郡史の編さんなどに携わり、町立奥三河郷土館の建設に尽力した。



【2008 年(平成20 年)6 月27日 朝日新聞】

「奥三河物語」刊行
知郷土史家故澤田久夫さん写真集 昭和の庶民生活を記録

 設楽町など奥三河を拠点に活動した郷土史家の澤田久夫さん(1905~85)が撮影した、昭和の初期から40年代までの写真を集めた「奥三河物語」が、近く刊行される。農繁期に妹の子守をするお兄ちゃん、紙芝居に群がる子どもたちなど、今では見られなくなった庶民の暮らしを伝える約300点。監修を担当した同町の郷土史家、鈴木冨美夫さん(81)は、「澤田さんの実績を広く伝えたい」と話している。
 澤田さんは北設楽郡名倉村(現在の設楽町)の生まれで、教師として働きながら奥三河を中心とした郷土の研究に携わった。戦後間もなく北設楽郡史の編集作業を通して澤田さんと知り合い、澤田さんが創設に奔走した奥三河郷土館の初代館長となった鈴木さんは、「まじめで一徹な人だった」と振り返り、「カメラを持っている人がほとんどいなかった時代に、変わりゆく人々の生活を記録していたのは素晴らしい。ぜひ後世に残したい」と話す。
 9月末までの購入特典として、澤田さんが自分の子供たちのために描いた絵本の復刻版4冊もセット。結核で子供たちと触れ合うことを禁じられた澤田さんが、「猪之沢の歌」などの奥三河の伝説や民話を丁寧に描いている。



【2008 年(平成20 年)5 月31日 中日新聞】

不自由でも自然と一体の暮らし
奥三河戦前、戦中の姿郷土史家記録写真集出版へ設楽の鈴木さん「貴重な資料残す」

 奥三河地方の戦前、戦中の暮らしぷりを記録した旧名倉村(現設楽町)の郷土史家澤田久夫さん(1905~85年)の写真をまとめた「奥三河物語」が出版される。6月下旬の予定で現在、同郷の郷土史研究家・鈴木富美夫さん(82)が解説を執筆中。「当時のつつましい生活に思いを寄せてほしい」と話している。
 県内各地の「今昔写真集」を手掛けてきた樹林舎(名古屋市)が出版する。数年前、山田恭幹編集長らが澤田さんの息子夫妻を訪ねて民具や写真に触れ、業績を広く伝えようと写真集を企画。鈴木さんに監修を依頼した。奥三河など10以上の市町村史編さんに携わり、奥三河郷土館長も務めた鈴木さん。「貴重な資料を残したい。最後の仕事だと思った」。本はA4判180ページ。数万点の写真から300枚ほどを選んだ。牛馬耕や養蚕、かるた遊び、路傍の石仏。大根や里芋は斜面に横穴を掘って貯蔵した。習俗や信仰を含め、生活全般をつぶさに伝える。
 戦争の影響にも多くの紙面を割いた。組織的な空襲はなかったが、寺の鐘や、油用に松の根を供出。戦没者は村葬で送った。「貧しさと不自由に耐え、自然と一体になった暮らし。今とは全てが違った時代は、そう遠い昔ではありません」



名古屋今昔写真集

■名古屋今昔写真集 1,2,3巻(監修/林 董一 各巻定価9,800円)
名古屋今昔写真集2 名古屋今昔写真集3  ←商品詳細ページへ 

2007年(平成19年)1129日 朝日新聞】

名古屋の今昔 写真集で
 明治から昭和50年代までの名古屋の街並みや風景を、同じアングルで撮影した現在の写真と対比しながら楽しめる写真集が出版された。昔を懐かしむお年寄りのほか、30、40代にもじわりと売れているという。昭和ブームに加え、身近な風景からタイムスリップできる点も魅力のようだ。
 10月に初巻が出た「名古屋今昔写真集」。B4判の大型本で全3巻からなる。各巻9800円と高価だが、初巻発売の時点で3巻セットの予約が300件にのぼり、この種の本としては異例の出足の良さという。
 初巻は「城下町から近代都市へ」の副題が付き、市中心部の東、北、西、中の4区の約300枚のモノクロの古写真を収録している。
 路面電車が行き交う広小路通や建設中の名古屋テレビ塔など、懐かしい戦後の街並みを見ることができる。また、大正の一時期だけ丸の内に実在した「名古屋国技館」や、西区役所の場所に戦前まであった名鉄電車のターミナル駅など、現在では知らない人も多い風景も収められている。
 出版した樹林舎(名古屋市)は、これまでに三河、尾張、三重など東海地方で同様の今昔写真集を出してきた。官公庁や旧家、写真収集家宅に眠る古い写真を発掘し、持ち主や地元の古老らに取材しながら撮影場所や時期を追跡。特定できたものは同アングルで現在の風景も撮影して記録した。
 編集に当たった山田恭幹さんは、「撮影場所の特定が一番大変だった。面白い写真でも特定できずに不採用となったものは多かった」と作業を振り返る。現在の風景を一緒に写真集に載せたことで、昔を直接知らない世代にも親しみやすくなったようだ、と好調な売れ行きを分析する。
 市南西部、市東部を取り上げる続巻は、それぞれ12月下旬と来年2月の発売を目指している。3巻セットで予約すると明治末から昭和30年までの4枚の市街地地図の複製品が付録につく(数に限りあり)。問い合わせは樹林舎(052・801・3144)へ。

西尾張今昔写真集

■西尾張今昔写真集(監修/林董一 定価9,800円)
 
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【2007 年(平成19 年)2 月23日 中日新聞】

移り変わる習慣や風俗 西尾張今昔 「樹林舎」が来月写真集
 同社はこれまで、東・西三河や兵庫県淡路島などで同様の写真集を発刊している。今回は、専属スタッフ二人が、西尾張地方の古い写真を持っていそうな旧家や写真店などを訪ね歩いて数千枚の写真を収集。このうち古い写真300枚と、それに対比する同じ場所の写真100枚を収録した。編集作業には、各自治体の学芸員が協力した。掲載した中で、稲沢市松下の千代田写真館が所蔵していた写真は、嫁入りを祝う村の習慣を写したもの。青年団の若者が大八車や井戸のポンプなどを持ち寄り農家の正面に飾り立てており、その前で家族写真を撮影している様がほほえましい。昭和20年代初期の写真という。
 また、津島駅から西に天王通りを臨む昭和10年ごろの写真には、行き交う人々がたくさんおり、当時の津島市が、いかににぎわっていたかが分かる。現在の津島駅の写真と対比すると変わりようが一目瞭然だ。
 同社の専属スタッフは、西尾張一円をくまなく歩いたが、海部郡では伊勢湾台風以前の写真をほとんど手に入れることができなかったという。同社は「伊勢湾台風の被害が、いかにひどいものだったかが分かる」としている。
 山田恭幹編集長は「知らない写真をもとに歴史をひもといていくと地域の全体像が見えてくる」と話している。

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