なつかしきあの日、あの時。
心に残る思い出──「昭和」。
三重県──伊賀市・名張市
かつて伊賀国であった伊賀市と名張市。この地域の北部には大和街道と伊賀街道、南部には初瀬街道が東西に走る。また、河岸段丘の台地上に市街地が形成された伊賀市では、河川が周辺の低地を流れるのに対し、名張市では街中の通りに沿って水路が流れる風景が見られる。本書では、伊賀文化産業城としての上野城天守閣の復興や、参宮急行電鉄の名張駅開業にともなう平尾山の開発などによって幕を開けた、伊賀・名張の昭和時代を記録した貴重な写真を600点以上収録、それぞれの写真に丁寧な解説を付して、ページをめくるたびに六十余年の間に移り変わってきた地域の姿をたどることができる、地域の写真アルバムとなるよう努めた。また、上野天神祭や伊賀一ノ井松明調進行事など、当地ならではの特色ある項目をフォトコラムとして収録している。
〈監修・執筆〉
北出楯夫(地域誌「伊賀百筆」編集発行人)
松鹿昭二(元名張市教育委員長)
〈執筆〉
猪野昭八(大山田郷土資料館管理ボランティア)
奥西勲(名張市文化財調査会委員)
門田了三(名張市郷土資料館職員)
竹内英雄(名張市文化財調査会委員)
谷戸実(名張市文化財調査会委員)
中川甫(元伊賀市文化財保護審議会会長)
西出健一郎(元伊賀市職員)
福井健二(伊賀古文献刊行会委員)
福田和幸(伊賀市文化産業協会専務理事)
福田良彦(伊賀市文化財保護審議会委員)
藤井尚登(伊賀中世城館調査会)
増田雄(元伊賀市文化財保護審議会委員)
松田賢治(写団なばり代表)
松原正行(名張市立図書館職員)
山口浩司(全国歴史資料保存利用機関連絡協議会会員)
山菅善文(島ヶ原観光振興会会長)
山本厚(伊賀市教育委員会文化財課)
判 型 A4判、上製本
頁 数 280頁(カラーページ16頁)
発売日 2021年6月25日
本体価格 9,082円+税
ISBN 978-4-908436-62-8
1,500部限定
2021年7月16日追記
本書の内容について間違いがございました。
謹んでお詫び申し上げます。
訂正箇所につきましてはコチラから確認願います。
■目次■
巻頭カラー 色彩の記憶──カラー写真でたどる郷土の昭和
1 昭和はじめの伊賀・名張
フォトコラム 伊賀文化産業城と俳聖殿の建設
2 戦前・戦中の学校
3 戦時体制下の人びと
4 戦後のできごと散見
フォトコラム 平和に歌ふ 世界こども博の開催
5 懐かしい街並みや風景
フォトコラム 戦後の水害
6 伊賀・名張の生業と産業
フォトコラム ふるさとの伝統産業
7 戦後の学舎の記憶
フォトコラム 団地の造成と発掘
8 交通機関の変遷
9 子どもたちと暮らしのスナップ
フォトコラム 芭蕉翁顕彰と伊賀・名張の文芸
10 伝統の祭りや習俗
フォトコラム 上野天神祭 だんじりと鬼行列
フォトコラム 支援の輪広がる春の松明調進