なつかしきあの日、あの時。
心に残る思い出──「昭和」。
岐阜県──関市・美濃市・郡上市
岐阜県の中央部に位置する関市・美濃市・郡上市は中濃地方とも呼ばれ、南は濃尾平野の北端に位置し、北は北美濃山地が控える山間部である。北濃の大日岳を源にした水の流れは、葉脈のように伸びる支流と合流し、水量豊かな長良川となってこの地域を貫く。古来、この清流を中心に生活が営まれてきた。
本書はこれらの地域を対象とし、激動の時代「昭和」をとらえた写真で綴った写真集である。600枚以上収録された写真の中には収録地域で起きた様々な出来事や、市井に生きる人びとの営み、また現在は見ることの出来ない懐かしい風景などを満載している。そのほか岐阜国体に沸く人びとのようすやかつて郡上八幡にあった花街の思い出、千年以上の歴史を誇る美濃紙、「長良川の鵜飼漁の技術」として国の重要無形民俗文化財に指定されている小瀬鵜飼など興味深いコラムも収録している。
〈執筆〉
上村 強(カミムラツヨシ)郡上市たかす開拓記念館任用職員
後藤 章(ゴトウアキラ)岐阜県文化財保護協会関支部長
高橋教雄(タカハシノリオ)郡上市文化財保護審議会会長
高木和泉(タカギイズミ)美濃市史編纂委員・元中濃史談論会会長
高木宏和(タカギヒロカズ)美濃市教育委員会市史編纂室長
野村良賢(ノムラリョウケン)ほらど未来まちづくり委員会会長
古田寛司(フルタヒロシ)美濃市史編纂美濃紙部会委員
古田憲司(フルタケンジ)美濃市史編纂委員
古橋 武(フルハシタケシ)元高鷲村獣医師・元岐阜県開拓振興会事務局
田中 實(タナカミノル)
判 型 A4判、上製本
頁 数 280頁(カラーページ16頁)
発売日 2020年9月28日
本体価格 9,082円+税
ISBN 978-4-908436-53-6
1,500部限定
本書の内容について間違いがございました。
謹んでお詫び申し上げます。
訂正箇所につきましてはコチラから確認願います。
■目次■
巻頭カラー 色彩の記憶──カラー写真でたどる郷土の昭和
1 戦前・戦中の暮らしと風景
フォトコラム 蛭ヶ野開拓
2 戦前・戦中の教育
3 戦後の暮らしとスナップ
フォトコラム 郡上八幡の花街随想
4 わがまちの出来事
フォトコラム 岐阜国体に沸く
5 戦後の街角と風景(関市)
6 戦後の街角と風景(美濃市)
7 戦後の街角と風景(郡上市)
8 交通の変遷
9 産業と生業
フォトコラム 小瀬鵜飼
フォトコラム 昭和の美濃紙
10 地域に根付く祭りと民俗行事
フォトコラム 盛り上がる関まつり
フォトコラム 戦後の美濃まつり
フォトコラム 郡上踊りが歩んだ昭和
11 戦後教育と懐かしの学び舎
12 昭和の子どもたち