なつかしきあの日、あの時。
心に残る思い出──「昭和」。
和歌山県──和歌山市
羽柴秀吉が天正13年(1585)に築城した和歌山城の城下町を基盤として、明治22年に市制施行した和歌山市。その後、南海電鉄をはじめとする鉄道線の開通、住友金属工業(日本製鉄)などの進出により、臨海工業都市として発展するが、昭和20年7月の大空襲によって市街地の大半が灰燼に帰した。
本書では戦前の和歌山市を記録した貴重な写真をはじめ、戦災から復興する街のようすやそこに暮らす人びとを写した600点以上の写真を収録。それぞれの写真に丁寧な解説を付し、どんな世代の人でもページをめくるたびに、昭和の六十余年の間に移り変わってきた和歌山市の姿をたどることのできる、地域の写真アルバムとなるよう努めた。
また、万葉集に詠われた景勝地・和歌浦をはじめとする「海辺の景観」、戦後復興のシンボルとなった「和歌山城の再建」、懐かしい「路面電車の音が聞こえた街角」など、当地ならではの話題や出来事もフォトコラムとして特集している。
〈監修・執筆〉
小関洋治(元和歌山県教育長)
〈執筆〉
稲生淳(元和歌山県立和歌山商業高等学校校長)
太田宏一(和歌山市立博物館学芸員)
岡本裕之(元和歌山県立海南高等学校教諭)
梶川哲司(元和歌山県立向陽高等学校教諭)
中岡俊明(和歌山パナシステム株式会社取締役会長)
西川政利(元和歌山県立向陽高等学校教諭)
西山修司(建築史家)
額田雅裕(前和歌山市立博物館館長)
馬場一博(海南市中央公民館長)
溝端佳則(古書肆 紀国堂店主)
森本宏(社会保険労務士・行政書士)
保井元吾(和歌祭実行委員会顧問)
𠮷村旭輝(和歌山大学紀州経済史文化史研究所特任准教授)
和田康之(鉄道愛好家)
判 型 A4判、上製本
頁 数 280頁(カラーページ16頁)
発売日 2019年9月20日
本体価格 9,250円+税
ISBN 978-4-908436-38-3
2019年12月24日追記
本書の内容について間違いがございました。
謹んでお詫び申し上げます。
訂正箇所につきましてはコチラから確認願います。
■目次■
巻頭カラー 色彩の記憶──カラー写真でたどる郷土の昭和
1 昭和初めの和歌山逍遙
フォトコラム 和歌山県庁本館の建設
2 昭和戦前の学校
フォトコラム 輝ける和歌山のスポーツ界
3 戦時体制下の人びと
フォトコラム 歩兵第六十一連隊
4 昭和のできごと散見
フォトコラム 和歌山城の再建
5 懐かしい街並みや風景
フォトコラム 海辺の景観
6 土地に生きる人びと
7 昭和戦後の学校
フォトコラム 進化する盲・ろう・養護学校教育
8 交通手段の変遷
フォトコラム 路面電車の音が聞こえた街角
9 賑わう祭り、伝統行事、習俗
フォトコラム 和歌祭
10 いがぐり、おかっぱたちがいた頃