なつかしきあの日、あの時。
心に残る思い出──「昭和」。
熊本県──球磨・人吉地域
球磨・人吉地域は四方を千メートル級の山々に囲まれた盆地で、交通の不便さから“陸の孤島”とも言われる一方、独特の文化が形成された特異な地域である。本書はこれらの地域を対象とし、激動の時代「昭和」をとらえた写真で綴った写真集である。600枚以上収録された写真の中には収録地域で起きた様々な出来事や、市井に生きる人びとの営み、また現在は見ることの出来ない懐かしい風景などを満載している。そのほかに昭和初期、辺境の村に滞在した社会人類学者のジョン・F・エンブリー、山の中にあった人吉海軍航空基地、皇太子御夫妻の行啓、球磨川下りなど興味深いコラムも収録している。
〈監修・執筆〉
前田一洋(マエダカズヒロ)/肥後考古学会会員
〈執筆〉
黒肥地改太郎(クロヒジカイタロウ)/元人吉市文化財保護委員
益田啓三(マスダケイゾウ)/元人吉市文化財保護委員
松本晉一(マツモトシンイチ)/松本歯科医院院長・産業遺産学会評議員
和田好史(ワダヨシフミ)/元人吉市教育委員会教育部文化財専門員・日本考古学協会員・肥後考古学会会員
判 型 A4判、上製本
頁 数 280頁(カラーページ16頁)
発売日 2021年1月29日
本体価格 9,082円+税
ISBN 978-4-908436-58-1
1,000部限定
本書の内容について間違いがございました。
謹んでお詫び申し上げます。
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■目次■
巻頭カラー 色彩の記憶──カラー写真でたどる郷土の昭和
1 戦前・戦中の暮らしと風景
フォトコラム エンブリーと須恵村
2 戦前・戦中の教育
フォトコラム 山の中にあった人吉海軍航空基地
3 戦後の暮らしとなりわい
フォトコラム 観光のさきがけ「球磨川下り」
4 わがまちの出来事
フォトコラム 皇太子御夫妻の行啓
フォトコラム 度重なる昭和の水害
5 懐かしき町並みと郊外の風景
フォトコラム 市房ダム
6 交通網の整備
7 賑わう祭りと民俗行事
8 戦後教育と思い出の学び舎
9 昭和を駆け抜けた子どもたち