なつかしきあの日、あの時。
心に残る思い出――「昭和」。
兵庫県ー淡路市・洲本市・南あわじ市
本書が対象としている地域は、大阪湾の入口に位置する淡路島の洲本市、南あわじ市、淡路市である。
激動の時代「昭和」の淡路島を象徴するものの一つが島の交通である。本書には、大正末期に開通し、戦後の自動車の普及によって廃線になった鉄道や、昭和60年に架橋された大鳴門橋、その翌年に起工式が行われた明石海峡大橋によって多くが姿を消したフェリーボートの懐かしい姿が収録されている。
こうした交通の変化にともなって変貌する街並みや、タマネギや花卉の栽培、酪農などの農業、ノリやワカメなどの養殖も行われるようになった漁業、また、埋め立てられる前の海岸での潮干狩りようすも、今となっては懐かしい昭和の光景である。そのほか、島の人びとの風俗、習慣など暮らしのようすや、だんじりや回り弁天などの祭りの賑わい、お頭行事なども収録。
特色ある淡路島の大切な思い出を記録した約600枚の写真によって構成された本書は、地域の昭和を振り返るアルバムとなっている。
〈執筆・監修〉
武田 信一 ( たけだ しんいち / 淡路地方史研究会会長)
〈執筆〉
岩本 孝之 (いわもと たかゆき / 淡路方言研究家)
岡本 年行 (おかもと としゆき / 淡路島語りべ会会長)
海部 伸雄 (かいぶ のぶお / 淡路市文化財保護審議会副会長)
神田 久雄 (かんだ ひさお / 淡路地方史研究会会員)
北山 學 (きたやま さとる / 洲本市文化財保護審議会副会長)
近藤 和敏 (こんどう かずとし / 元全日写連淡路支部長)
里口 寿信 (さとぐち ひさのぶ / 全日本写真連盟淡路支部会員)
田村 昭治 (たむら しょうじ / 淡路文化協会会長)
中来田 康孝 (なかきた やすたか / 東浦フォトクラブ会員)
永田 誠吾 (ながた せいご / 淡路考古学研究会副会長)
中西 英夫 (なかにし ひでお / 南あわじ市淡路人形浄瑠璃資料館館長)
波毛 康宏 (はけ やすひろ / 淡路考古学研究会会長)
堀部 るみ子(ほりべ るみこ / 淡路地方史研究会副会長)
正井 良徳 (まさい よしのり / 公益財団法人淡路人形協会理事長)
安田 行夫 (やすだ ゆきお / 淡路地方史研究会副会長)
判 型 A4判、上製本
頁 数 280頁(カラーページ16頁)
発売日 2015年6月26日
本体価格 9,250円+税
ISBN 978-4-902731-80-4
本書の内容について間違いがございました。
謹んでお詫び申し上げます。
訂正箇所につきましてはコチラから確認願います。
■本書の主な内容■
巻頭カラー 色彩の記憶――カラー写真でたどる郷土の昭和
1 昭和初めの淡路島
2 尋常小学校から国民学校へ
3 戦時下の人びと
4 懐かしい暮らしの情景
フォトコラム 暮らしの中の人生儀礼
5 暮らしを支える生業と産業
フォトコラム 赤煉瓦の紡績工場―鐘紡からカネボウへ―
6 変わりゆく風景、街並み
7 わが町のできごと散見
フォトコラム 淡路人形芝居
8 戦後の学校 終戦直後・ベビーブーム・統廃合の学校
フォトコラム わんぱく、おてんばの時代
9 交通手段の移り変わり
フォトコラム 海に橋を架ける
10 祭りの賑わい
フォトコラム 回り弁天さん